
歴史を知る
ストーリーの背景
当社の歴史は、1901年にMarcel Guerbet(マルセル・ゲルベ)が世界初の有機ヨード造影剤を発見したことから始まりました。その後、1926年にAndré Guerbet(アンドレ・ゲルベ)により会社として創設されます。以来、医用イメージング技術とそれに関連する造影剤の分野に大きな影響を与えるイノベーションの発見によって、大きく成長を遂げてきました。現在では診断・治療用イメージングを対象とする広範なソリューションの販売を手掛けています。
当社の歴史は、1901年にMarcel Guerbet(マルセル・ゲルベ)が世界初の有機ヨード造影剤を発見したことから始まりました。その後、1926年にAndré Guerbet(アンドレ・ゲルベ)により会社として創設されます。以来、医用イメージング技術とそれに関連する造影剤の分野に大きな影響を与えるイノベーションの発見によって、大きく成長を遂げてきました。現在では診断・治療用イメージングを対象とする広範なソリューションの販売を手掛けています。
90年以上にわたる情熱
2016年、当社は全社員および出資者の皆様と共に、創業90周年を祝いました。その前年にアメリカにおける大規模な買収によって企業規模を倍増した後も、世界の医用イメージング分野を牽引するプレーヤーとして成長を続けています。当グループは診断・治療用イメージングに関する、あらゆる医療ソリューションおよびサービスを提供すると同時に、イノベーションと生産能力アップのほか、子会社および販売代理店のネットワークにも投資を続けることで、すべての主要なグローバル市場におけるプレゼンスを確保しています。
パイオニアかつ未来のイメージング分野のプレーヤー
当社の歴史はMarcel Guerbet(マルセル・ゲルベ)が世界で初めてヨード造影剤を発見した1901年に遡りますが、医薬品企業として正式に設立されたのは、1926年11月15日です。1965年には、社名をSA Laboratoires André Guerbetに改称しました。当時150名だったスタッフは、1990年には1,000名、2015年には1,500名、そして同年におけるMallinckrodt(マリンクロット)社の「造影剤とデリバリーシステムズ」事業買収を経て、現在では2,800名以上にまで増えています。この買収によって、各セグメントおよび地域市場でのクリティカル・マスに達し、医用イメージング分野の世界上位3位を目指すという目標を掲げるまでに至っています。
近年、当社はデジタル技術と人工知能をベースにした新規ビジネスを開発する戦略的イニシアチブに着手しました。この分野では2つの目標が掲げています。第一に診断支援ツールなどを通じて放射線科医の先生方の生産性を向上させること、そして、第二にはイメージングによって腫瘍組織などの特性を明らかにし、よりよい治療指針を示すことです。
フランスから海外流通へ
1960年代初頭には主にフランス市場に注力していましたが、1970年代以降、海外流通ネットワークを大きく発展させ、1986年にはその増進を目的として株式上場を果たしました(パリ証券取引所第二部)。現在、当社は真の意味で国際的なグループ企業となり、売上高の85%をフランス国外が占めるに至っています。
当グループの成長と主要なイノベーションの開発に関する年表
1901年
Lipiodol®(リピオドール®)の発明
Marcel Guerbet(マルセル・ゲルベ)がLipiodol®(リピオドール®)という名称のヨード化油を開発しました。1918年に発見されたX線吸収特性によって、世界初のヨード化造影剤が誕生しました。
1926年
研究所の誕生
Marcel Guerbetと息子のAndré(アンドレ)が化学薬品・医薬品生産施設をサン・トゥアンに開設しました。新しい造影剤が尿路造影、血管造影、気管支造影、子宮卵管造影に使用されました。
1944年
爆撃下のサン・トゥアン
工場が2度の爆撃に遭いました。被害は軽微で犠牲者はありませんでしたが、ガス、電気、石炭が欠乏しました。ヨウ素の不足によって、戦時中は当社の産業活動が中断されました。
1964年
研究と基盤強化
1964年、Michel Guerbet(ミシェル・ゲルベ)が父のAndréから事業を承継しました。
1968年、オルネー・スー・ボワに移転しました。
1972年
国際展開
初の海外支社をブラジルに開設。さらに1981年、ラネスター(モルビアン県)に2か所目の化学プラントを設立し、生産能力を増強。1987年、Simafex社(ファイン・ケミカル企業)を買収しました。
Hexabrix®(ヘキサブリックス®)をフランス(1979年)、アメリカおよび日本(ともに1985年)で上市しました。続いてMRI用造影剤Dotarem®(ドータレム®、日本での製品名:マグネスコープ)をフランスで販売開始しました(1989年)。
1990年
ヨーロッパでの成長とMRI製品ラインアップの拡充
ドイツ(1992年)、イギリスおよびトルコ(ともに1994年)に支社を開設し、ヨーロッパでの成長を継続しました。
これと並行して新製品Lumirem®(1993年)、Xenetix®(1994年、X線イメージング用)、Endorem®(1995年)を投入し、MRI関連ポートフォリオを強化しました。
2006年
国際展開
スペイン、スイス(ともに1987年)、およびオーストリア(1996年)の3か所に新しくヨーロッパ支社を開設しました。その後、イタリアにGuerbet Spaを設立しました(2000年)。
アジアでのプレゼンスを強化し、海外展開を継続。1978年設立の日本支社に加えて、韓国(1998年)、香港(2000年)、台湾(1999年)に支社を開設。2002年にはアメリカ支社を設立しました。
2006年、Xenetix®用のポリプロピレン製ソフトバッグ(ScanBag® by Xenetix®)によるイノベーション・イニシアチブを開始しました。
2011年
Yves L'Epine(イヴ・レピン)を当グループCEOに任命しました
2013年
Dotarem®とLipiodol®
FDAがDotarem®を承認し、Lipiodol®を肝細胞がん患者用のオーファン・ドラッグに指定しました。Dotarem®は、アメリカ初の環状型イオン性ガドリニウム造影剤として発売されました。
2014年
CTイメージング分野における新世代のインジェクション・ソリューションFlowSens®の上市
FlowSens®とそれに関連するディスポーザブル製品は、人間工学に基づいた使いやすさと、放射線科医およびレントゲン技師の皆様の実際的な要求に応える設計を兼ね備えます。
ソフトバッグ・インジェクターと、それに関連する広範なディスポーザブル製品およびサービスが揃ったFlowSens®は、使いやすく、注入の各段階での安全が確保された、シリンジフリーの油圧注入システムです。
ScanBag®および、現在提供中の造影剤すべてがFlowSens対応です。
2015年
Mallinckrodt(マリンクロット)社の「造影剤とデリバリーシステムズ」事業買収
Mallinckrodt社の「造影剤とデリバリーシステムズ(CMDS)」事業を取得し、医用イメージング・ソリューションおよびサービス分野の新たなグローバル・リーダーとなりました。
2017年
Truffle Capitalファンドに投資
革新的な治療ソリューション、とりわけ低侵襲手術や外来手術、画像誘導手術の開発に貢献するため、Truffle Capitalファンドに投資しました。
Vectorio®を発売
治療用イメージングのための革新的な医療機器Vectorio®を発売しました。
Contrast&Care®を発表
診断用イメージング分野では、新しいデジタル・インジェクション管理ソリューションContrast&Care®によって、自社の総合的なポートフォリオをさらに拡充しました。
2018年
Accurate Medical Therapeutics社を買収
腫瘍・動脈瘤塞栓術のための各種マイクロカテーテルを提供開始しました。
Occlugel社開発の技術を買収
良性腫瘍に対する血管塞栓や腫瘍に対する血管化学塞栓に向けた各種マイクロスフェア技術の利用に着手しました。
GEAR2023を発表
今後の市場動向の中で成長機会をよりよく活用するための戦略計画を発表しました。
IBM Watson Healthとの戦略的パートナーシップ
肝臓がんの診断・治療を支援する拡張インテリジェンス・ソリューションを共同開発することになりました。
2019年
マイクロカテーテルのCEマーク取得
2019年4月、マイクロカテーテル塞栓システムSeQure®およびDraKon™がCEマークを取得しました。
IBM Watson Healthとの2回目の協定
前立腺がんの診断・治療を支援する拡張インテリジェンス・ソリューションを共同開発することになりました。
当社は2018年4月18日の「Capital Markets Day」において、自社の中期戦略を規定するGEAR 2023計画を発表しました。この計画は、変化を続ける市場の中の成長機会を活用することを目標にあげています。
GEAR 2023戦略計画は、以下の4項目を柱に構築されています。
• 既存製品の育成
• 近接領域への展開
• 新技術の獲得
• 株主への還元
GEAR 2023戦略計画では、「内部的ブースト」と「外部的ブースト」という2種類のイニシアチブを合わせて策定しています。「内部的ブースト」では、現行事業のうち市場機会が見込まれる分野に的を絞った投資を行い、それをベースにオーガニック成長の加速を狙います。「外部的ブースト」は、一層の成長と利益率向上を目指して買収機会を探るものです。
プレゼンテーション:
Guerbet launches GEAR 2023
Guerbet Press Release